ウォーターサーバーを導入する世帯が増えていますが、「契約したけど、いざ使い始めたらいらないって感じる…」という人も増えています。導入する前は使う気満々だったのに、いざ契約してみると予想していたものと違ったということなのでしょうか?
そこでこの記事では、「ウォーターサーバーを導入したのにいらないと感じたケース」を調べてまとめてみました。もしウォーターサーバーの導入を検討している人は、導入後にギャップを感じないように最後まで読んでみてください。解決策もしっかりと解説しているので、思い当たる節があっても導入を諦める必要はありません!
仮に「いらない…」と感じた場合でも、すぐに解約しない方が良いケースもあります。もしかしたらとんでもない違約金が請求されるかもしれません。そういった点も上手く解決できるように解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ウォーターサーバーがいらないと感じた理由11選!これを知るだけで失敗を防げる
さっそく、「ウォーターサーバーを導入したけどいらないな…」と感じた理由を調べてきたので、それぞれ確認していきましょう。自分が導入した時のことを想像しながら見ていくことで、同じ後悔をしないように対策できますよ。
「私はこれに当てはまりそうな気がする…」という人のために、それぞれ解決策もいくつか紹介しているので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
①:ボトル上置きタイプのサーバーの場合、10kg以上の水ボトルを持ち上げる必要がある
まずは、ウォーターサーバーに水をセットするのが重労働という点です。ボトルの大きさにもよりますが、水ボトルの容量は12Lが一般的。12kgの水ボトルを持ち上げてサーバーに設置するのは、大人の男性ならまだしも女性や子供、お年寄りには少し厳しいでしょう。
無理して持ち上げて筋肉痛になったり、身体を痛めてしまったりするリスクもあります。その結果、水を交換するのが億劫になり、ウォーターサーバーを使わなくなるのです。使わないウォーターサーバーが部屋に設置されていれば、「ウォーターサーバーはいらないな..」と感じてしまいますよね。
【解決策】ボトルを下に設置するタイプのサーバーを選ぶ・水道水直結型ウォーターサーバーを選ぶ
ボトルの上げ下げで苦労しそうだなぁ…と考えている人は、以下のような対策を取ってみましょう。
①:ボトル下置きタイプのサーバーを選ぶ
ボトル型ウォーターサーバーを利用する場合、サーバー上部ではなく下部にボトルを設置する機種を選択肢に入れてみましょう。下部であれば持ち上げる作業はいらないため、お年寄りでも女性でも比較的交換がしやすいです。ただし、「お水を汲み上げる音がうるさい」や「水の交換タイミングが分かりにくい」などのデメリットもあります。
②:小さめのボトルで契約する
もし上部に設置するタイプでも、小さいボトルであれば持ち上げやすくなります。12Lのボトルが一般的ですが、メーカーによっては7L前後のボトルを提供していることもあります。7Lであれば、そこまで苦労せずに持ち上げることができるでしょう。ただし、希望するメーカーを選べない可能性があります。
③:浄水型や水道水直結型のウォーターサーバーを選ぶ
水道水をタンクに注ぐ浄水型ウォーターサーバーや、水道管に直接繋げて使う水道水直結型ウォーターサーバーであれば、ボトルを持ち上げる必要がありません。「別途工事が必要なケースがある」「水の美味しさはボトル型に劣る」というデメリットはありますが、水ボトルの注文ノルマがないため使い続けやすいです。
②:水道水や市販の水より費用がかかるため継続することが困難だと感じた
ウォーターサーバーを導入してみて一番感じるのは、「ランニングコストが思っているより安くない」という点です。とくに『水代だけ』でウォーターサーバーを使えると思っている人は、請求額などを見て驚くかもしれませんね。
実際、ウォーターサーバーを利用する場合、以下のようなコストがかかります。
- お水代(ボトル型ウォーターサーバー)
- レンタル代(浄水型・水道水直結型ウォーターサーバー)
- 電気代
- サポート、メンテナンス代
- 配送料
など…
ボトル型ウォーターサーバーの場合はお水代、水道水を使うウォーターサーバーの場合はレンタル代が最もコストがかかります。電気代は住んでいる地域や契約内容によって異なり、故障や破損などのトラブルを解決するためのサポート、メンテナンス代が発生することもあるのです。
では、実際にウォーターサーバーを導入するといくらくらいコストがかかるのか、『ウォーターサーバー/水道水/ペットボトル』の3つで比較していきます。
【毎月かかるトータルコスト比較(24Lを想定して算出)】
お水代 | 電気代 | 配送料 | メンテナンス代 | トータルコスト | |
---|---|---|---|---|---|
ウォーターサーバー | 3,000円~4,000円 | 500円~1,000円 | 0円~500円 | 0円~1,000円 | 3,500円~6,000円 |
水道水 | 5円~7円 | 0円 | 0円 | 0円 | 5円~7円 |
ペットボトル | 1,200円~2,000円 | 0円 | 0円 (通販の場合は必要の可能性あり) | 0円 | 1,200円~2,000円 |
このように、ウォーターサーバーのトータルコストは高いですよね。水道水に関しては24Lだけだと10円もかかりません。ペットボトルも銘柄やまとめ買いによって多少前後しますが、24Lだと3,000円を超すことはほぼないです。実際のコストを知らないことで「ウォーターサーバーを早く解約したい」という人が多くなるのです。
【解決策】契約する前にランニングコストをしっかりと計算しておく
まずは、契約したいウォーターサーバーのトータルコストをしっかりと確認・計算しておきましょう。メーカーや機種、毎月依頼するボトルの数、水の種類などによってトータルコストは大きく異なります。同じ水の量を依頼したとしても、会社Aは2,500円、会社Bは4,000円ということも珍しくありません。
トータルコストを算出したら、自分がウォーターサーバーの支払いに使えるだけの予算があるのか確認してみましょう。もし予算に余裕がある場合は、そのまま契約の検討を進めると良いでしょう。もし予算内では厳しい場合、以下の対策も考えてみてください。
①:お水の種類をRO水にしてみる(ボトルを小さくしてみる)
ボトル型ウォーターサーバーの場合、最も大きなコストはお水代です。天然水は12Lあたり1,500円~2,000円ほどしますが、RO水であれば1,000円~1,500円ほどで購入することができます。それに加えて、12L以下のボトルにすればさらにコストを下げることも可能です。
②:省エネモデルやエコ機能が搭載されている機種を選択する
電気代を抑えるためには、省エネモデルやエコ機能が搭載されている機種を検討してみましょう。相場としては1ヶ月あたり500円ほどとなっていますので、通常モデルと比較して200~500円ほど安くなります。1ヶ月だけだと微妙に感じますが、1年継続して使うと2,400円~6,000円もの差になるので大きいですよ。
③:割引制度やキャンペーンは積極的に使っていく
商業施設やインターネットを経由して契約する場合、何かしらの割引制度やキャンペーンが適用される可能性があります。初期費用が無料になったり、送られてくる水の無料期間があったりします。積極的に使っていくことも重要ですが、最終的に損しないためにも適用させるための条件をしっかりと確認することも重要です。
③:床置きタイプの場合、設置場所の問題で邪魔と感じることも多い
ウォーターサーバーは思っている以上に大きな機械です。とくに床置きタイプの場合、高さが120cm以上になるものもあります。コンセントの位置や放熱板のことを考えると、それなりのスペースを用意しなくてはいけません。設置当初はとくに「邪魔だな…」と感じることが多いです。
【解決策】契約前に設置場所があるのかを確認するのが何よりも重要である
解決策としては、導入前に「ウォーターサーバーのサイズを確認」と「設置場所の確保」をすることが大事です。
①:ウォーターサーバーのサイズを確認
ウォーターサーバーは思っている以上に大きいです。「これくらいの大きさだろうから置けるな…」と思っていると、実際に届いた際に驚くことも多いと思います。そうならないよう、公式ホームページなどでサイズをしっかりと確認しておきましょう。
②:設置場所の確保
サーバー本体のサイズを確認したら、そのサイズで置けて邪魔にならない場所があるか確認します。サーバーの裏には放熱板がありますので、熱がこもらないように少し間を開けることを前提に考えるのが大事です。電気を使うためコンセントの近くが良いですが、延長コードを使うなら少し離れた場所でも問題ありません。
③:卓上タイプも検討してみる
もし床置きタイプにこだわりがない場合、コンパクトな卓上タイプの検討もおすすめです。奥行きと横幅は変わりませんが、高さが1/3程度になります。棚や机の上にも置くことができるため、設置場所に困ることはあまりありません。ただし、転倒の恐れがあるため小さい子どもがいる家庭は注意が必要です。
④:水の注文からボトルの入れ替え、定期メンテナンスなど手間が意外と多い
ウォーターサーバーは水を設置しないと使うことができません。ボトル型の場合は定期配送もありますが、都度注文や追加注文する際には自分で申請する必要があります。それが面倒になって注文せずにサーバーだけ放置した結果、「使わないならいらない!」と感じる人がいるのです。
最近では、温水を循環させることでサーバー内部を除菌する自動クリーニング機能や、紫外線などのUV機能で除菌する機能が搭載されている機種が多いです。除菌効果としては十分なのですが、それでも完璧ではありません。除菌できない部分もありますし、サーバー外部に関しては自らの手でメンテナンスする必要があります。
【解決策】浄水型ウォーターサーバーにする・外部メンテナンスに対応しているメーカーを選ぶ
追加注文が面倒な人は浄水型ウォーターサーバーで契約する、定期メンテナンスが面倒な人は外部メンテナンスに対応しているメーカーを選んでみましょう。
①:浄水型ウォーターサーバーを契約する
浄水型ウォーターサーバーであれば、ボトルの注文をせずとも飲みたい時に飲みたい分だけ水道水をサーバーに入れるだけで美味しいお水が飲めます。定期配送もないためノルマもありませんし、ボトルを設置するための労力もいりません。お水にこだわりがなければ選択肢の一つとして検討してみましょう。
②:外部メンテナンスに対応しているメーカーを探す
セルフメンテナンスをする場合、1~2ヶ月に1回が目安とされています。セルフメンテナンスの頻度を少なくしたい場合、プロによる外部メンテナンスを依頼するのもおすすめです。サーバー内部から外部までキレイにしてくれますし、消耗されている部品も交換してくれます。
ただし、メーカーによっては別途サポート料金が毎月発生する場合もあります。1,000円~2,000円ほどが相場となっていますが、サポート内容は充実しているためトラブル時には大きな安心感がありますね。無料でもサポート内容が充実しているメーカーもありますので、ぜひ探してみてください。
⑤:送られてくる水の安全性や品質管理に不安を感じてしまうから
送られてくる水に対して、安全性や品質管理の低さに不安を感じてしまう人もいます。「天然水って味を落とさないために処理されてないとかありそう….」「RO水って水道水を使うらしいけど、それなら水道水でも良くない?」など、実際の品質管理について知らないからこその不安がありますよね。
浄水型・水道水直結型ウォーターサーバーの場合は、本当に水道水をキレイにできているか不安になってしまいます。「そもそも水道水って飲まない方が良いって聞く!」と思っている人もおり、安全性・品質管理に関して知らないことが多いのだと実感しました。
【解決策】公式ホームページで品質管理の内容や水質検査の結果を公表しているメーカーを選ぶ
まず大前提として、各メーカーが提供しているお水はしっかりと品質管理がされており、基準値をクリアしたものしか提供していません。つまり、お水の品質に問題はないのです。それを頭にいれた上で、不安を取り除く解決策を解説していきます。
①:どのような品質管理を行っているか公表しているメーカーを選ぶ
サーバー本体を提供している公式ホームページを確認してみましょう。ほとんどの場合「配送するお水の品質管理」についてのページがあります。
- ホコリや不純物が一切ないクリーンルーム内で管理している
- 人の手が入らないオートメーション化している(ヒューマンエラーがない)
など…
自分の中で「〇〇で品質管理しているなら安心して依頼できる!」というものがあれば、それに準じたメーカーと契約するのがおすすめです。そうすれば、利用開始後のお水に関する不安はほぼ感じなくなるでしょう。
②:水質検査の結果を公表しているメーカーを選ぶ
お水自体の品質が気になる人は、採水地の水質検査や放射性物質検査を定期的に行っているメーカーを選ぶのがおすすめです。こちらも公式ホームページで公表しています。
③:高性能フィルターを提供しているメーカーを選ぶ
もし浄水型ウォーターサーバーを選択する場合、利用するお水は水道水です。水道水自体は水道法にて基準が定められているため、基本的には飲んでもまったく問題ありません。浄水型ウォーターサーバーには、さらに不純物を細かく排除するためのフィルターが内蔵されているのです。これでよりキレイなお水を飲めます。
フィルターが内蔵されている時点で大きな安心感がありますが、さらにこだわるのならフィルターの種類にも注目してみましょう。ろ過率の高いフィルター、排除できる不純物の種類が多いフィルターなど、フィルターそれぞれに特徴があるからです。
⑥:ウォーターサーバー自体の安全性(転倒・子どものやけど)に不安を感じる
ウォーターサーバーは思っている以上に重いです。床置きタイプであれば10kg以上する機種もありますし、卓上タイプであれば落下の危険性があります。比較的軽い卓上タイプでも、机の上から落下して頭に当たれば大きな事故になることもあるでしょう。
そして、熱湯によるやけどの危険性もあります。とくに小さい子どもがいる家庭は要注意です。5歳にもなるとチャイルドロックを自分で解除して熱湯を出すことができますし、サーバー裏側の放熱板を触ってやけどする可能性もあります。親としては不安になるのが普通ですよね。
【解決策】転倒防止用のグッズや解除しにくいチャイルドロック搭載機種を選ぶ
安全性を重視するなら、以下のような対策をしてみましょう。
①:転倒防止用のグッズを利用する
サーバー本体に転倒防止用のワイヤーが付いていることがあります。他にもL字金具を使って固定することもできますが、これらは壁に穴を開けなくてはいけません。つまり、賃貸では大家さんの許可を取る必要があり、拒否された場合は設置できません。そこでおすすめなのが、耐震マットを敷くことです。ホームセンターで売っていますし、部屋を傷付ける心配もありませんよ。
②:下置き型のウォーターサーバーを選択する
ボトルをサーバーの下に設置するタイプであれば、重心が下にくるため上タイプよりも比較的転倒しにくくなります。ボトルの交換も楽なので、もしこだわりがなければ検討してみると良いでしょう。
③:解除しにくいチャイルドロック搭載機や、チャイルドプロテクターが付けられる機種にする
簡単なチャイルドロックですと、意図せずとも解除されてしまう危険性があります。ある程度の操作ができる年齢になれば、意図して解除することも増えます。そのため、電子式チャイルドロックのような比較的解除されにくいものを選んでみましょう。最近では、注水口に触れないようにするチャイルドプロテクターを提供しているメーカーも増えていますよ。
⑦:どんどん水が送られてきて消費できずに溜まっていく一方だったから
ボトル型ウォーターサーバーと契約すると、ほとんどのケースで『ノルマ』が課せられます。例えば、「1ヶ月で最低2ボトルは配送します」のような感じです。サーバー本体のレンタル代を無料にする代わりに、お水代で利益を出すためです。
そのため、毎月一定のお水が送られてくるのです。家にいない時間帯が多い人だと、それを消費しきれないこともあるでしょう。飲んでいないのにお水だけ増えていくため、積み重なった段ボールを見ると「ウォーターサーバーはもういらないな…」と感じてしまうのです。
【解決策】契約する前に飲み切れる量なのか考える・スキップが使えるか事前に確認しておく
ボトル型で契約している場合、1ヶ月に送られてくる水の量をある程度決めることができます。メーカーによって1ボトルあたりの水量は異なりますが、基本的に12Lであることが多いです。それを2本、つまり24L分のお水が1ヶ月に送られてくる水の量としては相場と言えるでしょう。それを前提に解決策を考えていきます。
①:本当に契約内容のお水を飲み切る自信があるのか考える
ここで考えてほしいのが、「果たして自分は1ヶ月の間にウォーターサーバーから24L分の水を飲むのか?」という点です。人間の体は約60~65%ほどが水分で形成されており、体重60kgの成人であれば36~39kg分が水分ということです。そんな体内の水分ですが、排尿や便、汗などによって1日に約2.5Lもの水分が失われるとされています。
つまり、それと同等の水分を摂取しなくてはいけないのです。もし24L分のボトルを送ってもらった場合、約10日ほどで飲み切る計算になります。しかし、実際は食事でもある程度の水分を摂取するため、ウォーターサーバーで補う量はもっと少ないです。それに加えて、毎日ウォーターサーバーを使うかも分かりません。それら全てを含め、本当に飲み切れるのか検討してみましょう。
②:スキップを使えるか確認しておく
スキップとは、次回配送予定のスケジュールを遅らせる制度のことです。
【例】毎月24日に配送される契約の場合
通常:2月24日に配送される→3月24日に配送される→4月24日に配送される
スキップ利用時:2月24日に配送される→(3月分はスキップ)→4月24日に配送される
このように、指定した期間にお水を送らないようにすることができます。もちろんお水代は請求されません。ただし、スキップできる期間はメーカーごとに異なりますし、長期間スキップが続くと強制的に解約されてしまう危険性もあるため、契約前にスキップ内容を確認しておきましょう。
③:浄水型ウォーターサーバーを選ぶ・買い切りプランを検討する
浄水型ウォーターサーバーの場合、お水が溜まっていくことはありません。飲みたい時に飲みたい量だけ水道水を注げば良いからです。もしボトル型にしたいけどノルマが面倒な場合、サーバー本体を買い切ってしまうのも手です。そうすればノルマもありませんし、飲みたい時に注文することができます。
⑧:解約時に違約金が発生するなど途中でやめることができない恐怖感がある
こちらは、契約後にいらないと感じた…ではなく、契約前にいらないと感じたケースになります。最近のあらゆる契約に通ずることですが、「早期解約時・解約月以外での解約による違約金が高いから契約したくない!」という現象がウォーターサーバーでも起こっているのです。
【解決策】最低契約期間が短い・違約金が安いメーカーと契約するのが重要
解約時の違約金に関しては記事後半で詳しく解説していますので、ここでは軽くだけ解決策を解説していきます。
①:最低契約期間が短いメーカーを選択する
レンタルでウォーターサーバーを利用する場合、基本的には「最低契約期間〇年」という縛りがあります。この期間内に解約することで違約金が発生するのですが、期間自体はメーカーによってさまざま。そのため、長期間使う予定がない人は、この期間が短いメーカーを検討してみると良いでしょう。
②:違約金が安いメーカーを選択する
もし「最低契約期間を待たずして解約する可能性がある…」と契約前に分かっている場合、違約金が安いメーカーを選ぶのもおすすめです。基本的には最低契約期間が短いメーカーほど違約金も安い傾向にあります。
③:ウォーターサーバーの買い切りも検討する
ウォーターサーバー本体を購入する場合、レンタルではないため最低契約期間というものが存在しません。そのため、いつお水の配送を止めても違約金などが発生する心配がないのです。ただし、サーバー本体を一括で買うと50,000円以上することもあるため、分割も検討しておくと良いでしょう。
⑨:トラブルが起こった際のサポート体制に不安を感じてしまったから
ウォーターサーバーは機械のため、使えば使うほど消耗していきます。しっかりセルフメンテナンスをして使っていたとしても、故障する時は故障してしまうでしょう。そうなった際に「部品交換や修理って高いイメージがあるから怖い…」というイメージが先行している人も多いです。
【解決策】大手メーカーであればこれまでの実績などもあるためサポートが充実していることが多い
解決策としては、以下のようなものがあります。
①:大手メーカー(有名メーカー)を選択する
ウォーターサーバー業界にも大手・有名メーカーはあります。高い認知度・人気があるということは、それだけ実績があるということです。お水の美味しさやサーバーの品質だけでなく、サポート面に関しても高い評価を受けていなければ、長い間サービスを提供することはできません。
②:有料のサポート料金が毎月請求されるメーカーを選択する
コスト面としてはデメリットになってしまいますが、毎月サポート料金が発生するメーカーもおすすめです。破損や故障に対するサポートはもちろんのこと、定期的に新品サーバーとの無償交換や設置・配送後のボトルセットまで行ってくれるケースもあります。
⑩:育児のために契約していたが育児で使用することがなくなったから
小さい子どもがいる家庭では、赤ちゃんのミルク作りのためにウォーターサーバーを導入するケースも増えてきています。しかし、赤ちゃんが成長してミルクを飲まなくなる年齢になると「もう使わないしいらないな…」と感じてしまうことがあるようです。
【解決策】育児が終わるタイミングで解約できるように最低契約期間を調整する
解決策としては、以下のようなものがあります。
①:育児が終わるタイミングで契約期間を満了するメーカーを選ぶ
ミルクを使った育児を3年後に終わらせるなら最低契約期間が3年のメーカーを、2年後に終わらせるなら2年のメーカーといったように、育児が終わるタイミングで契約期間を満了できるメーカーを選ぶと、違約金などに悩まされるリスクは少なくなります。
②:育児期間終了後は家族で使うことを前提に契約する
育児期間が終了したとしても、ウォーターサーバーは大人でも使うことができます。育児が終了したらミルク作りではなく、家族の飲料水として使うことを前提に契約すれば「ミルク作りはもうしないからいらないな…」というケースにはなりにくくなるでしょう。
⑪:訪問販売やお店で強引に契約を迫られて興味もないのに契約してしまったから
イオンモールなどの商業施設でウォーターサーバーの営業・キャンペーンを見たことがある人も多いと思います。その他にも直接家まで来て営業してくる訪問販売や、固定電話・スマホに電話をかけて営業してくる電話勧誘など、インターネット以外の場でもウォーターサーバーの営業は行われています。
そこで「今ならウォーターサーバーがお得に利用できます!良ければ試飲してみませんか?」と言われ、そのまま契約まで締結してしまうケースがあります。とくに「〇ヶ月は無料で使える!」や、「1年間は割引料金でお水が飲み放題!」といったお得情報だけを聞かされ、半ば強引に契約してしまうケースもあるのです。
導入初期は料金も安いし、美味しいお水が飲めるということで「導入して良かったな」と感じるのですが、キャンペーン期間が終了して料金が通常に戻ってしまうと「ここまでコストが高いといらないな…」となってしまう可能性があります。興味がなくても「無料・割引料金」という言葉には弱いですよね…。
【解決策】その場で即決せず、必ず冷静な状態でウォーターサーバーの導入を決める
解決策としては、やはり『その場で即決しない』です。「その場限り!」や「本日限定!」と言われると焦る気持ちも分かります。しかし、それも販売者側が契約させるためのテクニックである可能性が高いです。次の日でも普通に同じ内容で営業していることも珍しくありません。そのため、話を聞いたうえで一度家に帰り、冷静な状態で契約するか否かを検討してみましょう。
①:本当にウォーターサーバーを使うのか
毎月送られてくるお水を消費できるのか、設置できる場所があるのかを事前に確認しておきましょう。もし不安な人は、スキップ制度があるのかどうか確認しておくのも重要です。
②:キャンペーン期間が終わっても続けていけるランニングコストか
お水代が無料であったり、割引価格で使えるのは期間限定です。解約するまで適用されるわけではありません。そのため、それら期間が終了した後でも続けられるコストなのか計算しておくと良いでしょう。
③:最低契約期間と違約金がどのくらいなのか
もし期間を決めて使いたい場合、最低契約期間が設定されているのか、期間内の解約で違約金がいくら発生するのかを確認するのも重要です。お試し感覚で使いたい人は、最低契約期間が短いサーバーを選ぶのがおすすめです。
【結論】水道水や浄水器で満足している人・お水にコストをかけたくない人はウォーターサーバーはいらない
ここまでウォーターサーバーがいらないと感じる場面について解説してきましたが、個人的には以下のような人にはウォーターサーバーの導入はおすすめできません。
- 普段からそこまでお水で水分補給しない人
- お水の美味しさよりも毎月のトータルコストを優先したい人
- すでに設置した浄水器でも満足している人
- ウォーターサーバーを置ける場所が確保できない人
導入している家庭が増えているからと言って、アナタが必ずしも導入しないとダメというわけではありません。むしろ「使わないのにお金だけ払っている…」や「もったいないから飲まなくちゃ…」というストレスの方が大きくなってしまうでしょう。
逆にウォーターサーバーを導入して良かったと感じた人はどこにメリットを感じているのか?
ここまでウォーターサーバーを導入して後悔したことをまとめてきましたが、逆に導入することで得られた・感じたメリットは何なのか見ていきましょう。後悔やデメリットを上回るほどのメリットを知ることができれば、それだけ「導入したい!」というモチベーションにつながると思いますよ。
ボトル型の場合は天然水やRO水にミネラルを配合しているため美味しい水になっている
最も大きなメリットとしては、やはり「美味しいお水・安全なお水を飲める」という点でしょう。とくにボトル型の場合、天然水やRO水で送られてくるためミネラル成分が豊富です。
【天然水・RO水の簡単比較】
水の名称 | ミネラル成分 | まろやかさ | 特徴 |
---|---|---|---|
天然水 | 自然由来 | ◎ | 特定の水源から採水された水のこと。ろ過・沈殿・加熱処理など必要最低限の処理のみを行い、自然由来のミネラル成分を残した状態で味を楽しむことができる。まろやかで日本人好みの味だが、RO水と比較して高い傾向にある点に注意。 |
RO水 | 処理後に添加 | 〇 | 天然水や水道水をRO膜にて不純物を排除した水のこと。水分子しか通さない性質上、ミネラル成分なども排除されてしまうため味は天然水に劣ってしまう。ろ過した後にミネラル成分を添加することもあり、味が調整されるケースもある。コストが安めで、ミネラル成分がないため赤ちゃんが飲んでも安心。 |
このように、お水の味や品質の高さはウォーターサーバーならではのメリットと言えますね。味にこだわるのなら天然水、コストにこだわるならRO水がおすすめです。ミネラル成分が豊富だと赤ちゃんの胃に負担がかかるため、育児で使用するならRO水を送ってもらうようにしましょう。
冷水・温水機能はもちろんのこと自動クリーニング機能など便利な機能が多く搭載されている
ウォーターサーバーには複数の機能が搭載されています。
【ウォーターサーバーに搭載されている機能一覧】
機能名 | 搭載されている機種 | 利便性 | 機能の主な内容 |
---|---|---|---|
冷水機能 | ほぼ全ての機種 | ◎ | タンク内の水を冷やしてくれる。機種によっては弱冷水など水温を調整できることもある。夏におすすめ。 |
温水機能 | ほぼ全ての機種 | ◎ | タンク内のお水を温めてくれる。こちらも水温を調整して温かい水にできることも。冬やインスタントラーメンやスープが好きな人におすすめ。 |
エコ機能 | 7~8割くらいの機種 | 〇 | 夜になると自動的に電力を抑えたり、任意でエコボタンを推すことで電力を抑えられる機能のこと。 |
クリーニング機能 | 7~8割くらいの機種 | ◎ | タンク内を温水が循環することで殺菌したり、紫外線を使って殺菌するUV機能などがある。 |
チャイルドロック | ほぼ全ての機種 | 〇 | 子どもがいたずらで熱湯が出ないようにする装置のこと。年齢によっては意図して解除できるため注意が必要な機能。電子式など二重ロックがおすすめ。 |
このように、水道水や浄水器ではできないような機能がウォーターサーバーには多く搭載されています。電気ポットやケトルのように毎回水を入れる必要もありませんし、すぐに冷水や温水を出せるのは大きな強みと言えるでしょう。エコ機能は電気代を抑えられますし、クリーニング機能はサーバー本体を清潔に保てるなど非常に便利な機能ですね。
災害などで水道が止まった場合でも備蓄水として飲むことができる
もし災害などで断水してしまった場合、サーバー内に残っているお水を備蓄水としてそのまま活用することができます。さらに、ボトル型であればボトルに穴を開けてそのまま飲むことも可能です。天然水であれば未開封で約3~6ヶ月、RO水であれば6~12ヶ月ほどは飲むことができます。
開封後だと約2~4週間と一気に短くなってしまいますが、断水して他に飲み水が確保できない場合は飲み切ることも容易です。飲み水以外にもトイレを流す用途もありますし、顔を洗う・歯を磨くといった用途でも使うことができます。
【結論】ランニングコストがかかっても美味しいお水が飲みたい人、冷水・温水を頻繁に使う人はおすすめ
このように、ウォーターサーバーならではのメリットも多くあるのです。そのため、お水の味や品質にこだわる人、ランニングコストに対して予算に余裕がある人、冷水・温水を頻繁に使う人はウォーターサーバーとの契約をおすすめします。
もしウォーターサーバーがいらないと感じた時にすぐ解約すべきでない可能性も!
ウォーターサーバーと契約後、「いらない…」と感じたとしてもすぐに解約すべきではない可能性があります。もしかしたら、ある程度の期間まで使い続けた方が最終的に安く済むということもあり得るのです。この記事の締めとして、そんな解約時期や違約金について詳しく解説していきます。
ウォーターサーバーには最低契約期間が定められていることが多いので注意
ウォーターサーバーと契約すると、多くの場合で『最低契約期間』が設定されます。最低契約期間とはその名の通り、自分とメーカーとの間で交わされた「〇年間は最低でも使い続けてくださいね!」という契約のことを指します。スマホの契約を思い浮かべてもらうと分かりやすいでしょう。
この最低契約期間ですが、「契約後にそんなものがあるのを知った…」という人が多いのです。とくにお年寄りや電話による勧誘でむりやり契約させられた人に多いです。これは結構な頻度でトラブルになっており、実際に国民生活センターに相談が寄せられたという実例もあります。
【チェックポイント】
最低契約期間が設定されているのは、「サーバー本体は無料でレンタルさせるから、代わりに〇年間は契約してお水代払ってね!」というケースで起こります。つまり、レンタル契約をメーカーと結ばなければ最低契約期間というものは基本的にありません。
最低契約期間内での解約には違約金が発生してくるため事前に確認必須!
もし上記のように最低契約期間が設定されている場合、その期限内に解約してしまうと『解約違約金』が発生してしまう可能性が高いです。違約金は高いところだと30,000円以上になることもあり、それを知らずに解約することで大きな負担になってしまいます。
「ウォーターサーバーは高くていらないって思って解約したのに、半年分くらいの解約金が取られた…これなら続ければ良かった」という口コミも良く目にします。違約金の内容もメーカーによって以下のように異なることが多いため、契約に踏み切る前によく確認しておきましょう。
・違約金が1種類しかないケース
定められた最低契約期間内に解約した場合、どのタイミングで解約しても一定の違約金がかかるケースです。例えば、最低契約期間が3年で違約金が20,000円だった場合、1年目で解約しようが2年と11ヶ月で解約しようが一律20,000円が違約金として請求されるということです。
・契約年数によって違約金が変わるケース
メーカーの中には、契約年数によって違約金が減っていくケースもあります。最低契約期間は3年の場合、1年未満だと30,000円、1年~2年未満だと20,000円、2年~3年未満だと10,000円のようなイメージです。もし長期的に使うか分からない場合は、こちらの方が良いケースもあるでしょう。
契約内容や契約してからの期間によってはクーリングオフが成立することもある
もし聞いていた契約内容と契約後の内容が異なっているなど、不当な理由でウォーターサーバーがいらないと感じた場合、『クーリングオフ制度』を使って契約自体を無効にできる可能性があります。ここでは、クーリングオフ制度について簡単に解説していきましょう。
【クーリングオフ制度とは】
クーリングオフ制度とは、一定期間内であれば契約を無効にできる制度のことです。ただし、無効にできる契約にはいくつか条件があります。
- 訪問販売や電話勧誘、商業施設などでの販売所で契約した場合(契約の意志が固まっていない状態)※
- 不当な契約、無効な契約だった場合
【チェックポイント】
インターネットから契約した場合、クーリングオフ制度の対象外となります。なぜなら、インターネット経由の場合は「契約の意志が固まった状態で契約した」とみなされるからです。
不当な契約とは、消費者側に不利益な情報を隠して契約させることを指します。契約後に「契約時に説明されていない!」という状況であれば、不当な契約としてクーリングオフ制度を適用できます。その他にも、「確実に〇〇できますよ!」のような断定的判断の提供も適用可能です。
クーリングオフ制度には契約内容によって申請期間が定められており、それを過ぎてしまうと契約解除・返金をすることができなくなります。いらないと感じたら、できるだけ早く申請するようにしましょう。もし「自分ってクーリングオフ制度使えるのかな?」と疑問に感じた場合は、国民生活センターに相談することをおすすめします。
最低契約期間が短い・違約金が安いおすすめウォーターサーバーはコレ!
「できるだけ最低契約期間が短いウォーターサーバーがいい…」という人や、「仮に解約することになっても違約金が安いウォーターサーバーを使いたい!」という人のためにおすすめのウォーターサーバーを3つほど紹介していきます。
①:上質なRO水を購入ノルマ・注文ノルマなしで提供しているクリクラ
クリクラは、上質なRO水を提供しているメーカーです。提供している水は厳しい基準をクリアした水のみとなっており、子どもでも安心して飲むことができます。そんなクリクラの大きな特徴として挙げられるのが、購入ノルマ・注文ノルマがないという点でしょう。
自分の好きなタイミングで注文できますので、水が貯まっていくようなこともありません。サーバーレンタル代や初期費用も必要なく、コスパ面で大きなアドバンテージがあります。では、クリクラの最低契約期間と違約金について確認していきましょう。
【クリクラの最低契約期間と違約金について】
プラン名 | 最低契約期間 | 違約金 |
---|---|---|
通常プラン | なし | なし |
お得プラン | 5年 | 1年未満:35,000円 1年以上2年未満:20,000円 2年以上3年未満:15,000円 3年以上4年未満:10,000円 4年以上5年未満:5,000円 |
スタンダードプラン | 2年 | 1年未満:20,000円 1年以上2年未満:13,500円 |
ライトプラン: | 1年 | 1年未満:17,000円 |
のりかえプラン | 3年 | 1年未満:25,000円 1年以上2年未満:15,000円 2年以上3年未満:10,000円 |
最低契約期間と違約金がないプランは『通常プラン』となっており、こちらであればいつ解約しても良いですし違約金が発生することはありません。他のプランだと違約金が発生してしまいますが、それも比較的安めとなっています。
②:初期費用はかかるものの美味しい天然水をノルマなしで飲めるシンプルウォーター
シンプルウォーターは、バナジウムが多く含まれた富士鳴沢の天然水を飲むことができます。他のメーカーとは違い、初期費用にサーバー代(18,480円)がかかりますが、キャンペーンで無料になっていることが多いです。そして、継続的な購入ノルマ・注文ノルマはありません。
そんなシンプルウォーターの最低契約期間と違約金ですが、こちらはどちらも設定されていません。いつ解約しても良いですし、それで違約金が発生することもないです。ただし、1つだけ注意点があります。前述しましたが、シンプルウォーターに『継続的な』購入ノルマ・注文ノルマはありません。
その一方で、キャンペーンなどを活用して契約した場合、ノルマが課せられるケースもあります。基本的には「契約から解約までの間に〇〇箱の購入」というものですが、これさえクリアすればいつ解約しても問題ありません。仮にこれをクリアせずに解約した場合、サーバー代の半額が請求されることが多いです。
③:リーズナブルな価格設定とこれまでの実績で高い人気を誇るアクアクララ
アクアクララは、品質管理が徹底されたRO水を提供しているメーカーです。これまでに多くの実績を残してきており、多くの愛用者がいます。機種も複数あり、自分の用途に合ったものを選ぶことができますね。料金に関してもリーズナブルで続けやすいのも嬉しいポイントです。
そんなアクアクララの最低契約期間は、通常プランであれば1年間、2年割プランであれば2年間と設定されています。最低契約期間が1年なのは短くて良い…だけでなく、仮に1年以内に解約しても違約金が6,600円なのでそこまで大きな負担にはなりません。
【アクアクララの最低契約期間と違約金】
プラン名 | 最低契約期間 | 違約金 |
---|---|---|
通常プラン | 1年 | 6,600円 |
2年割プラン | 2年 | 11,000円 |
子育てアクアプラン | 2年 | 11,000円 |
まとめ
今回の記事をまとめると以下のようになります。
- ウォーターサーバーがいらないと感じる場面は意外と多い
- いらない理由と対策が分かれば後悔せずに契約することができる
- ウォーターサーバーにはメリットもたくさんある
- 基本的に最低契約期間と違約金があることを知っておく
ウォーターサーバーがいらないと感じる場面は、思っている以上に多くあります。それなりに高いコストを払っていますので、契約後に後悔しないよう事前に対策しておくことが重要です。もし「いらない…」と感じた場合でも、最低契約期間と違約金について知っておくことも必要ですよ。こういった事前対策が全て済んでおけば、ウォーターサーバーには多くのメリットがあります。ぜひ自分に合ったウォーターサーバーを探してみてくださいね。