ウォーターサーバーの電気代は高くても1ヶ月1,000円程度!JDSA基準を元に計算して解説

ウォーターサーバーはコロナ禍でニーズが高まり、日本宅配水&サーバー協会の調査によると、ウォーターサーバーの市場規模は2022年に2,000億円を突破し、前年比116.5%の成長率となりました。

エコに対する意識変革や宅配型サービスの一般化を背景に、ウォーターサーバーの需要はますます高まることが見込まれます。

一方で、常に稼働させておく必要のあるウォーターサーバーは、どれくらいの電気代がかかるのか懸念している人も多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、ウォーターサーバーの電気代について、具体的にどのくらいの費用になるのかご紹介します。ウォーターサーバーの導入を検討している人はぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

ウォーターサーバーの電気代は高くても1ヶ月1,000円程度

ウォーターサーバーの消費電力は製品によってさまざまですが、冷水の冷却や保冷に80W〜230W、温水の加熱や保温に200W〜400Wほどの電力を消費します。

月々の電気代は、高くても1,000円程度。ウォーターサーバーの機能によっては、1ヶ月500円程度とリーズナブルな電気代で使用できるものもあります。

最も電気代が安いウォーターサーバーはコスモウォーターのsmartプラスNext

ウォーターサーバーの中でも、人気の高い製品の月々の電気代を比較しました。

ウォーターサーバー名(メーカー)浄水式?ボトル式?電気代/月
トール(エブリィフレシャス)浄水式約360円
smartプラスNext(コスモウォーター)ボトル式約256円
ピュアライフ(ウォータースタンド)浄水式約462円
ロッカ(スリムR)浄水式約500円
アルピナウォーター(トーエル)ボトル式約650円
amadanaスタンダード(プレミアムウォーター)ボトル式約960円
ハミングウォーター(コスモライフ)浄水式約475円
信濃湧水(トーエル)ボトル式約800円

最も電気代が安いウォーターサーバーは、月々約256円の「コスモウォーター smartプラスNext」であることがわかりました。

smartプラスNextはエコモードを搭載したコンパクト設計のボトル型ウォーターサーバーのため、冷水・温水機能や「Wクリーン機能」など豊富な機能を搭載していながら、電気代を節約することが可能。

続いて電気代の安い「エブリィフレシャス トール」は浄水型ウォーターサーバーで、電気代を最大約60%カットできるECO機能や、部屋の明るさを感知して自動で節電する「SLEEP機能」などさまざまな省エネ機能を搭載しています。

ウォーターサーバーの電気代が高いと感じる時の節約する方法を4つ紹介!

安全な水が飲めて人気のウォーターサーバーですが、電気代を高いと感じる方もいるでしょう。ウォーターサーバーの電気代が高いと感じるときに、節約のためにできる方法を4つ紹介します。

「エコモード」「省エネ」を搭載しているウォーターサーバーを選ぶ

電気代を節約するためには、「エコモード」や「省エネ」を搭載しているウォーターサーバーを選ぶことがおすすめです。

外出や就寝など長い時間ウォーターサーバーを使わない時は、エコモードに切り替えれば消費電力を抑えられます。エコモードへの切り替えが面倒と感じる方は、自動でエコモードへ切り替えるウォーターサーバーがおすすめです。

また、省エネタイプのウォーターサーバーを選ぶのも、電気代節約に繋げるポイント。省エネタイプのウォーターサーバーは、使用しない時間が長くなると自動で消費電力を抑えるモードに変わるなど、無理なく電気代を節約できます。

ウォーターサーバーの使用によって電気代の上昇が気になる方は、エコモードを上手に活用したり省エネタイプのウォーターサーバーを導入したりすると、電気代を大幅に上げずにウォーターサーバーを使用できます。

ウォーターサーバーと他の物との距離を保って放熱効果を高める

ウォーターサーバーの電気代を節約するには、他の物との距離を十分に保ち、ウォーターサーバーの放熱効果を高める必要があります。ウォーターサーバーの放熱効果が下がると、サーバー内の水の温度が上がり、通常よりも多くの電力を使って水を冷却しなければなりません。

また、サーバー内の放熱効率が下がると、熱がサーバー内に滞留して故障に繋がる恐れがあります。ウォーターサーバーと他のものとの距離が近いと、電気代が必要以上にかかるだけでなく、予期せぬ故障のメンテナンス費用が発生する可能性もあるのです。

節電のためだけでなく安全に使用するためにも、ウォーターサーバーと壁や家具の距離は約10cm離して設置するようにしてください。

ウォーターサーバーの電源を切らずに常に電源を付けておく

ウォーターサーバーの電源を切っても電気代の節約にはならないため、常に電源をつけておくのも節電のためのポイントです。

ウォーターサーバーの電源を切ると、サーバーのクリーン機能が停止してサーバー内の水に雑菌が繁殖する可能性があります。

また、電源を切るとサーバー内の水やお湯が常温になり、もう1度水の冷却やお湯の沸かし直しが必要となり、かえって電気代がかかります。

節電をしながら安全な水を飲むためには、ウォーターサーバーの電源は常にONの状態にするのがマストです。

ウォーターサーバーのメンテナンスをこまめにおこなう

節電のためには、ウォーターサーバーのこまめなメンテナンスも必要です。

メンテナンスをする際に特に注視するポイントは、ウォーターサーバーの背面に付着したゴミやホコリです。ゴミやホコリがウォーターサーバーのフィルターなどに付着していると、放熱効果が下がり、消費電力が多くかかる原因になります。

ウォーターサーバーは家電です。ホコリやゴミを取り除いて、電気代を節約するだけでなく常に安全に使用できるようにこまめにメンテナンスをするようにしてください

ウォーターサーバーは電気代以外の費用を削減することで節約に繋げられる!

ウォーターサーバーの電気代以外にも費用削減に繋げられるポイントがあります。「ウォーターサーバーは高いから、契約できない」と考えている方は紹介するポイントを参考にして、できるだけ費用を抑えて使えるウォーターサーバー探しをしてみてください。

浄水型のウォーターサーバーを利用することでボトル代を削減できる

一般的にウォーターサーバーにかかる費用は、サーバーのレンタル代とボトル代です。メーカーによっては、ボトルの注文ノルマが決まっている場合もあり、ボトル代の出費がネックと感じる方もいるでしょう。

浄水型のウォーターサーバーにすれば、ボトル代の金額分を節約できます。浄水型のウォーターサーバーの中でも、給水式のサーバーにすれば工事の必要もなく、サーバーのレンタル代だけでウォーターサーバーを使用できます。

メンテナンス料やサポート料が掛からないウォーターサーバーを選ぶ

浄水型のウォーターサーバーは、定期的なメンテナンスがかかせません。ウォーターサーバーを選ぶ際には、メンテナンス料やサポート料が掛からないウォーターサーバーを選ぶと費用を抑えられます

浄水型ウォーターサーバーのフィルター交換代が永久無料のメーカーもあるため、メンテナンス料やサポート料にも注目して、ウォーターサーバーを選ぶのが費用を安く抑えるポイントです。

また、ボトル式のウォーターサーバーを選ぶ際には、「送料が無料なのか」も注目すべきポイントです。

一人暮らしの人はペットボトルのミネラルウォーターに変える

一人暮らしの人は、ペットボトルのミネラルウォーターを買ったほうが費用面は安く抑えられるケースがほとんどです。

ウォーターサーバーは、安いものでも3,000円程度かかります。一方で、ミネラルウォーターは2Lペットボトル8本と560mLペットボトル24本の価格がそれぞれ、約1,000円と約2,000円です。

ウォーターサーバーと同じ金額分だけ水を飲む場合、1日に水を1.5L以上飲む必要があります。1日の水の消費量が1L程度の一人暮らしの方は、ペットボトルのミネラルウォーターにした方がコストパフォーマンスはいいといえます。

ウォーターサーバーの電気代は計算できる!JDSA基準で計算する方法をご紹介

ウォーターサーバーの電気代は、自分で計算できます。一般社団法人 日本宅配水&サーバー協会(JDSA)で定めた計算方法を紹介します。

JDSAの基準を満たしているとしてウォーターサーバーの機種を登録しているメーカーには、「アクアクララ株式会社」「プレミアムウォーター株式会社」「株式会社トーエル」などがあります。本記事では、株式会社トーエルのアルピナウォーターを例に計算をしていきます。

参考:日本宅配水&サーバー協会「JDSA 消費電力測定基準

ウォーターサーバーを一か月使った時の電気代の例

ウォーターサーバーを1ヶ月使った時にかかるおおよその電気代は、消費電力から計算できます。

アルピナウォーターの電気代を計算方法に則り、算出します。

計算に必要な数値

【冷水機能の消費電力:約95W、温水機能の消費電力:約260W】

【消費電力1kW あたりの電気代は、2.7円】

①1日あたりの電気代を計算する。

(冷水機能と温水機能の消費電力の合計)÷1,000(kW)×24(時間)×2.7(円)

②①の計算結果をもとに、1ヶ月分(※30日と想定)の電気代を計算する。

①の計算結果×30(日)

①と②を参考にして、計算したあるぴなウォーターの消費電力は、次のように計算できます。

①(95+260)÷1,000×24×2.7=23.004(円)

②23.004×30=690.12(円)≒690(円)

とはいえ、上記の計算結果と実際の電気代に相違がある場合もあります。正確なデータはカスタマーサポートに問い合わせれば、教えてもらえます。実際の利用を想定した電気代の情報を知りたい場合には、カスタマーサポートに問い合わせをするのがおすすめです。

参考:日本宅配水&サーバー協会「JDSA基準登録機種一覧
   全国家庭電気製品公正取引協議会「『電気料金の目安単価』改定に関する件
   経済産業省 資源エネルギー庁「2023年6月の電気料金、なぜ値上がりするの?いくらになるの?

まとめ

ウォーターサーバーを使用したときにかかる電気代について、解説しました。

消費電力が大きいウォーターサーバーを使用したとき、1か月の電気代は1,000円です。シンプルな機能のウォーターサーバーであれば、1,000円以下の電気代で使用するのも可能です。

ボタンを押して冷たい水やお湯が飲みたいときに飲めると、冷水やお湯を用意する手間暇がかからないだけでなく、ちょっとしたストレスからも解消されます。ぜひウォーターサーバーを契約する際に、本記事を参考にしてくださいね。

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