ウォーターサーバーの利用を検討する際に比較されやすいのが浄水器です。どちらも自宅ですぐに美味しい水を使うことができますが、水質やコストなどにさまざまな違いが存在します。
環境や用途に応じたものを選ぶには、それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解する必要があるでしょう。
この記事では、ウォーターサーバーと浄水器のどちらが優れているのかを論文やデータをもとに解説したり、それぞれがどんな人におすすめかを紹介したりしているので、ウォーターサーバーと浄水器のどちらかの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ウォーターサーバーと浄水器はどっちがいい?論文やデータから違いを解説
ウォーターサーバーと浄水器ですが、一概にどちらが良いとは言えません。これは、使う人の用途や何を重視するのかによっても変わってくるからです。
利用を考えている場合は、それぞれの特徴やメリット・デメリットを把握して、自分にとってどちらのほうが向いているか考えることが大切になってきます。
そもそもウォーターサーバーと浄水器の違いがわからないという方も多いと思うので、論文やデータをもとにそれぞれの違いについて紹介していましょう。
主に違いとして挙げられるのは、以下の5点です。
- 水の品質
- 料金
- サイズやデザイン性
- 取り付け方
- メンテナンス方法
水の品質
ウォーターサーバーはボトル型と浄水型の2種類があり、一般的にボトル型は「天然水」や「RO水」、浄水型は「RO水」や「UF水」を使うことができます。
水の種類 | 特徴 |
---|---|
天然水 | 自然の水源から採水した地下水を殺菌消毒した水。ミネラル補給に向いているが、ミネラルの成分や量によっては味が合わないと感じる可能性もある。 |
RO水 | 「RO水(逆浸透膜)」を用いて水分子以外のすべての不純物をろ過した水。ミネラル分が含まれておらず、赤ちゃんのミルク作りも◎。安価で安全性が高い。 |
UF水 | 「UF膜(限外ろ過膜)」でミネラル成分以外の不純物をろ過した水。給水速度が速く、さっぱりとした味わいが特徴。 |
一方の浄水器は、直結型や水栓一体型などタイプによって除去能力はさまざまなものの、水道水に含まれる残留塩素や不純物を除去した浄水を使うことができます。
日本の水道水は世界的に見ても高い水質基準を誇り、そのまま飲んでも健康に害を及ぼすことはありませんが、独特の臭いや味が気になった人も少なくないでしょう。
浄水器を使うことでこうした臭いや味が改善され、さらに安心して水道水を使えるようになります。
料金
ウォーターサーバーにかかる費用はメーカーや製品によって異なりますが、初期費用のほか、サーバーレンタル代やボトル代などの月額料金や電気代、水道代がかかります。
ウォーターサーバーの料金相場は以下の通りです。
初期費用 | 無料〜10,000円 |
サーバーレンタル代 | 約1,000円/月 |
ボトル代 ※ボトル型ウォーターサーバーのみ | 約2,500円〜4,500円/月 |
水道代 ※浄水型ウォーターサーバーのみ | 約2円〜/月 |
カートリッジ代 | 無料 |
電気代 | 約300円〜1,000円/月 |
配送料 | 無料〜300円/月 |
メンテナンス料 | メーカーによって異なる |
一方の浄水器は、本体代の初期費用以外にかかる費用は月々の水道代とカートリッジ代のみ。浄水器の本体価格はタイプによって異なり、それぞれの料金相場は以下の通りです。
浄水器のタイプ | 本体価格 | カートリッジ代/個(カートリッジの交換頻度) |
---|---|---|
蛇口直結型 | 約2,500円〜10,000円 | 約5,000円(2ヶ月〜12ヶ月に1回程度) |
蛇口一体型 | 約5,000円〜400,000円 | 約5,000円(2ヶ月〜12ヶ月に1回程度) |
据え置き型 | 約10,000円〜250,000円 | 約5,000円(12ヶ月に1回程度) |
アンダーシンク型 | 約20,000円〜50,000円 | 約15,000円(12ヶ月に1回程度) |
ポット型 | 約2,000円〜4,000円 | 約600円(3ヶ月に1回程度) |
浄水器は初期費用が高くランニングコストがあまりかからないのに対し、ウォーターサーバーは初期費用がほぼかかりませんが、ランニングコストが浄水器に比べて高い傾向にあります。
サイズやデザイン性
一般的にご家庭で使用されている浄水器は、水道に直接取り付けられている「蛇口直結型」が主流ですが、そのほかに「浄水器内蔵型」や「ポット型」、「据え置き型」などの種類があります。
それぞれのタイプでサイズはさほど変わりませんが、「蛇口直結型」や「浄水器内蔵型」など露出部分があるものはデザインにこだわっているものが多くあります。
一方のウォーターサーバーは、省スペース設計の「卓上型」と安定感のある「床置き型」の2種類があり、インテリアとしても楽しめるおしゃれなデザインのものが多い印象です。
取り付け方
取り付け方といっても、ウォーターサーバーに関しては設置方法というほうがしっくりくるかも知れません。
ウォーターサーバーの設置については、業者がサービスで行ってくれることがほとんど。設置場所は、本体の大きさやコンセントが近くにあるのかなど吟味する必要があります。自分で設置することはあまりないので、取り付け方について不安に思うことはありません。
浄水器の取り付け方はタイプによって異なり、説明書を読めば自分で取り付けることが可能なタイプもあれば、業者による取り付け工事を必要とするタイプもあります。
メンテナンス
ウォーターサーバーも浄水器も使用していくうちに内部が汚れていくため、こまめな掃除が推奨されています。
ウォーターサーバーはメーカーによって異なりますが、年に1回や2年に1回など業者もしくは自分でサーバー内部のメンテナンスを行う必要があります。
一方、浄水器は業者によるメンテナンスは基本的に必要ありませんが、毎日掃除し、定期的にカートリッジを交換することが推奨されています。
メンテナンスやカートリッジ交換などを自分で行う手間は、ウォーターサーバーより浄水器のほうが多いといえます。
水の品質はウォーターサーバーの方が良い
水の品質に関して言えば、浄水器よりもウォーターサーバーの方が良いです。なぜなら、ウォーターサーバーに使用されるのは、前述したような「○○天然水」と呼ばれる水が多いからです。
これらの水はミネラルウォーター類に属し、食品衛生法においては水のみを原料とする清涼飲料水のことをさしています。法律によって厳格に品質基準が定められているので、安心安全な水を飲むことが可能です。
ミネラルウォーター類の中でも、ウォーターサーバーに使用されることが多いのは、「ナチュラルウォーター」や「ナチュラルミネラルウォーター」と呼ばれる水です。
これらの水は、沈殿、濾過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わないのが特徴。最低限の処理しか行わないため、体に優しい安心安全な水といえます。
水道水も各自できれいな水になるよう処理されていますが、処理の仕方に限定がないため品質にはバラつきがあります。それゆえ、ウォーターサーバーの水のほうが品質が良いと言えるでしょう。
料金は浄水器の方が安い
浄水器は初期費用が高額になる傾向にありますが、浄水器のランニングコストは水道代のみであるため、長期的に見るとウォーターサーバーよりも浄水器の方が費用を抑えられます。
東京都水道局によると、水道水の価格は1リットルあたり0.24円で、月24リットル使ったとしても約6円しかかかりません。電気代などはかからないため、初期費用を出せばそこまで金銭的な負担がないといえます。
ウォーターサーバーの場合は、水の料金に加え、電気代、サーバーのレンタル代などがかかってくるため、かなりの出費となります。
その点、浄水器は取り付けを行ってしまえばこれまでの生活にプラスで料金が発生することがあまりないので、金銭面でのハードルは低く感じるのではないでしょうか。
ただ、注意点として浄水器もカートリッジの購入が必要になってくる場合があります。種類によって購入頻度や価格にかなり差があるので、事前に確認しておくといいでしょう。
とはいえ、カートリッジ代を含めても、ウォーターサーバーよりも浄水器の方がコスパが良いのは確かです。
サイズやデザイン性ではウォーターサーバーの方が選びやすい
ウォーターサーバーは浄水器よりもサイズやデザインが豊富です。
ご家庭の部屋にも、なじみやすいデザインやカラーを選ぶことができます。
部屋のインテリアの一部として使用することができるものも多くあり、黒色、白色、木目調や赤色などカラーバリエーションも豊富になっています。
大きさに関しても、大人数が使用するオフィスシーンから、そこまで多くの人が使用しないアパートなど、場所が広くない場所に設置し易い小さめのものまで数多くあります。
設置する場所についても、床に置くタイプのものから卓上型などがあるため生活スタイルに合わせることが可能です。
子供がボタンを押しづらい安全設計のものから、使いやすくするために給水口が高くなっているなど、使う人のことが考えられたデザインがたくさん存在します。
今回挙げた以外にもたくさんのデザインがあるので、家族や一緒に使う人たちとどんなウォーターサーバーにしようか選ぶのも楽しいと思います。
使ってみたいと感じるウォーターサーバーが、きっと見つかるでしょう!
取り付けは浄水器の方が簡単
浄水器の取り付け方については、そう難しくないと前述しました。
実際のところ、ウォーターサーバーの場合は大きいサイズのものだと、設置位置まで運んだり設置スペースを確保と大作業になる時があります。
また、設置位置についても
- コンセントの近くでなくてはいけない
- 直射日光に当たらない
- 高温多湿ではない
- 床が平ら
- 近くに燃えるものがない
など、事前に確認しておかなくてはいけないことが多いです。
それに比べると、浄水器は説明書を見ながら取り付けてみて、できない場合は業者の方に相談するといった形なのでそこまで面倒なことはないです。
大きな作業もありません。
捕捉ですが、ウォーターサーバーでも浄水器でも共通して言えることとして、取り付けについては業者やメーカーの方に初めから任せることも可能なので、不安に感じる必要はありません。
メンテナンスはどちらも必要
メンテナンスについては、どちらも必須です。
手間などは変わってきますが、どちらにせよ水の品質を保つために必要なことです。
浄水器であれば、メンテナンスを怠ると
- 浄水器本体やホースに黒ずみやぬめりが発生する
- フィルターに汚れがたまり、それが詰まって水が逆流してしまう
- 浄水器にたまった水に細菌が繁殖し、体調に影響を与えたり、臭いが発生したりする
などが起きる可能性があります。
ウォーターサーバーについても、菌が繁殖してしまうのは同じです。
似たようなことが起きる可能性があります。
せっかく浄水器やウォーターサーバーを使っていても、メンテナンスを怠るとかえって体に良くない水を飲むことになってしまうかもしれません。
浄水器やウォーターサーバーを使っていれば何もしなくてもずっと安心安全な水が飲めるのだと過信せず、最大限性能を生かせる使い方をしていくことが大切です。
ウォーターサーバーと浄水器のメリット・デメリットを徹底比較!
次に、ウォーターサーバーと浄水器のメリット・デメリットを紹介します。
共通するメリットは、
- 安心安全な水が気軽に飲める
- 重い水を買いに行く手間がなくなる
- ごみを削減できる
ことなどが挙げられます。
安心安全な水を飲みたいときに、わざわざお店や自販機で水を買う機会を減らすことができるので、飲み終わった際のごみを減らすことにつながります。
良い循環ができるので、環境にも優しいです。
通常ならばお店などで水を何ℓと買う際、持ち帰るのに苦労しますがそれらに困ることが減ります。
自宅まで運んでくれたり、そもそも水の購入が必要ないためです。
腰の弱い方や病気を患っている方でもきれいな水を簡単に手に入れることができます。
一方で、デメリットはそれぞれあります。
ウォーターサーバーのデメリットは、
- 設置場所やボトルを補完する場所を確保する必要がある
- ボトルの購入や交換作業に手間がかかる
- 一定量の水を消費しなければいけない状況に陥ることがある
- メンテナンスが必須
- 継続的に料金が発生する
などが挙げられます。
やはりウォーターサーバーは便利な分、金銭的や物理的に人の手間がかかってきてしまいます。
種類や契約するメーカーによっても異なりますが、設置場所やボトルの保管場所の確保をしたうえで、ウォーターサーバーを設置することができます。
それに加えて、設置後も使用する限りずっと手間がかかり続けるのが特徴です。
衛生面を考えてメンテナンスを行うことはもちろんですが、レンタルの場合月額料金が発生します。
また、契約時に水の購入ノルマが設けられることもあるので要注意です。
必ず消費する自信がある場合は良いですが、1人暮らしなどで月に使う水の量が少ない時期もあるといった場合は、契約の際よく確認することを推奨します。
これらは、ウォーターサーバーならではのデメリットです。
一方で、浄水器のデメリットは、
- カートリッジの交換が定期的に必要
- 浄水した水は長く保存できない
- 手軽に導入できない場合がある
などが挙げられます。
カートリッジの交換については、ウォーターサーバーと同様に衛生を保つために必要不可欠です。
浄水した水は、消毒の役目を果たしている塩素が取り除かれているため良い水質を保てる時間が通常の水より短いです。
雑菌が繁殖する恐れがあるため、早めに飲み切る必要があります。
導入については、前述していたように取り付けはさほど難しくないですが、初期工事が必要なタイプもあるので要注意です。
蛇口直結型やアンダーシンク型の浄水器は、初期工事が必要で本体価格も高い傾向にあります。
賃貸物件などだと浄水器を導入できない可能性もあるので、事前に確認することをお勧めします。
これらの理由から、種類によってはウォーターサーバーよりも気軽に導入することは難しいといえます。
以上が、浄水器のデメリットです。
ここからは、比較した際にわかるメリット・デメリットのポイントを説明していきます。
ウォーターサーバーは冷水・温水を使えるが浄水器は常温しか使えない
メリットとして、おいしい水が気軽に飲めることを挙げましたがウォーターサーバーの魅力はそれだけではありません。
常温の水だけでなく、いつでも温水や冷水を使うことができます。
様々な用途で使うことができるので、大変便利です。
例えば、暑い日には帰宅後すぐに冷たい水を飲むことが可能です。
熱中症対策にもなります。
逆に寒い日には、温水を使ってスープやお茶などで温まることができます。
帰宅後に、時間をおかず即座に準備することが可能です。
カフェ機能付きのサーバーも存在しており、本体からコーヒーを直接出せるタイプも
あります。
コーヒーを頻繁に飲む人におすすめです。
水を沸かすなどの手間が必要ないので、ほしい時にほしい温度の水を使うことができて便利です。
温度や機能はウォーターサーバーの種類によっても違うので、自分に合った種類を
良ければ探してみてください。
ウォーターサーバーは設置の自由度が高いが浄水器は水回りにしか設置できない
設置位置の違いについてです。
ウォーターサーバーは、サイズやデザインが豊富なため条件内ではありますが設置位置を選ぶことができます。
条件がそろっていれば、自分の使いやすい位置に設置することが可能です。
しかし、浄水器の場合はウォーターサーバーよりも設置できる範囲が水回りのみと限定的です。
蛇口に直接取り付けるタイプが最も一般的ですが、その他にもシンク横やキッチン下、蛇口内部に取り付けるタイプのものなどがあります。
どれも、水道本体やそのすぐ近くに設置するタイプなので水回り以外に設置することはありません。
浄水器の設置に関しては、水回り以外に設置することがそもそも想定されていないので、ウォーターサーバー程自由が利きません。
浄水器を使っていても、ウォーターサーバーより「使用している感」がないのは良くも捉えられます。
宅配型のウォーターサーバーは災害用に水をストックできるが浄水器は災害時に水が使えなくなる可能性がある
宅配型のウォーターサーバーは、多くの人が想像する一般的な種類のウォーターサーバーです。
いわゆる、サーバーを購入ないしレンタルするのに合わせて、使用する水も買うタイプです。
水道水ではなく、天然水などの水を別途購入しているため、停電や災害などで水道が使用できなくなってしまってもお家やオフィスに水が常にストックされているので水に困りません。
使用する予定の水なので、何年も経過している状態や災害用に水を用意できていなかったということがなくなります。
また、ウォーターサーバーを使わなくても、水自体は品質の良いものなのでおいしい水を緊急時でも飲むことができます。
宅配型のウォーターサーバーは利用しているだけで、緊急時の対策になっていることがわかります。
それに比べて、浄水器は水道が利用できなくなれば意味をなさないものとなってしまう可能性があります。
水道に直接取り付けるタイプが一般的なため、水道が使えない際は役立たずな状況に陥ってしまうかもしれません。
災害時の水対策としては、各自別で水を購入する必要が出てきます。
ウォーターサーバーは浄水器よりもコストが高くランニングコストが高い
料金について浄水器とウォーターサーバーを比較すると、初期費用は浄水器のほうが高いけれど、ランニングコストはウォーターサーバーの方が高くなる結果になります。
あくまで、これは一般的な話で例外もあるので注意してください。
具体的に値段をだしてみます。
初期費用は、
浄水器・・・数千円~2,0000円程度
ウォーターサーバー・・・ほぼ無料
です。
導入して2か月目以降の費用は、
浄水器・・・約6円(水道代)
ウォーターサーバー・・・3,000~6,000円(水・電気料金など)
です。
別途メンテナンス代もかかってくるので正確にとは行きませんが、おおよそこんな感じの結果となります。
比較すると、水代がかなり違うことがわかります。
初期の費用だけ見ると浄水器のほうが高いと感じますが、継続していくほどに費用負担はウォーターサーバーの方が大きくなります。
宅配型ウォーターサーバーは重たい水ボトルを交換する必要があるが浄水器は水道水をそのまま使えるので手間がかからない
先ほども説明した宅配型ウォーターサーバーですが、いくら自宅まで配送してくれるとは言えボトルを交換するのは使用者のためつらいと感じる方もいるかもしれません。
水の入ったボトルは重いのに加え、水がなくなったタイミングで定期的に交換する必要性があるため手間もかかります。
交換方法は難しくありませんが、重い水のため重労働です。
仕事で常に忙しい人やおじいちゃん、おばあちゃん、病気を患っている方には宅配型ウォーターサーバーはあまり向いていないかもしれません。
災害時のことを考えれば役に立ちやすいですが、災害時対策はいろいろな方法があります。
持ち運びしやすいサイズの水を買って、家に置いておくなどの方法です。
それに比べて浄水器は、普段は水道水をそのまま使えるので手間がかかりません。
水を運んだりする作業がないのでとても楽です。
安心できるきれいな水が飲みたい方には、浄水器で十分だと思います。
問題なく気軽に使用することができます。
浄水器のフィルターは最短2ヶ月で交換する必要があるがウォーターサーバーは半年程度の頻度
これは、メンテナンスに関わることです。
フィルター交換は簡単に行うことができますが、その頻度は浄水器のほうが多いです。
水の水質にかかわってくるので、どちらを利用する際も取扱説明書をよく見ることを推奨します。
浄水器の場合は、カートリッジを交換しないまま使い続けるとフィルターに不純物がたまってしまい、目詰まりをおこしてしまいます。
水漏れを起こす原因にもなるので、説明書に従って交換していくことが大切です。
温度についても、何度以上の水は使わないで下さいといった注意があると思いますのでよく確認することが大切です。
浄水器のフィルターは最短2カ月で交換する必要がありますが、メーカーや種類によっては変わってきます。
ウォーターサーバーも同様ですが、きれいで安心安全な水を使用し続けるためにもフィルターの交換頻度というのは使用する際要チェックです。
【40代女性の独自意見】経験的にウォーターサーバーと浄水器はどっちがいい?
ずばり、40代女性の方には浄水器をおすすめします!
浄水器よりもウォーターサーバーの方が手間がかからず、金銭的負担を減らせるのが最大の理由です。
宅配型などだと、水の交換が重労働です。
十何キロの水を持ち上げて、ウォーターサーバーを装着するのは女性には難しいと思います。
水が切れてしまっても、家族が返ってこないと使えない状況になるのは大きなデメリットです。
また、朝早起きをしなくてはならない方も多い年代だと思いますが、起きて1番に使う水が生ぬるかったなんてこともあります。
夜間に電気代削減のために節電モードにしたことが原因です。
使い方次第ではありますが、家族のことを考えながらも忙しい日常を送る女性たちにとっては少しでも手間を減らし、節約したいと考える方が多いのではないでしょうか。
そんな方たちには、きれいな水が簡単に飲める浄水器がおすすめです。
浄水器は一人暮らしやコスパ重視の方向け
浄水器は、他にも1人暮らしの方やコスパ重視の方にも向いています。
1人暮らしでアパートに住んでいる方の中には、水道のにおいが気になるため浄水器やウォ
ーターサーバーの利用を考えている方もいると思います。
水のおいしさを重視するならばウォーターサーバーが向いていますが、浄水器でも水道水をろ過したきれいな水が飲めるため機能は申し分ないです。
浄水器の水は、においが気になりません。
嫌なにおいがするという、日常のちょっとしたストレスを解消することができます。
また、コスパを重視する方にとっては、何度も言っているようにウォーターサーバーよりも浄水器のほうがランニングコストが安いです。
継続すれば浄水器のためにかけるコストは少しで良いので、家計を圧迫しにくいです。
単発ではなく、継続して使い続けるならば浄水器をお勧めします。
ウォーターサーバーは赤ちゃんがいる家庭向け
赤ちゃんは消化器官が未発達です。
そのため、ミネラル成分に注意する必要があります。
粉ミルクにはすでに栄養素が含まれているため、ミルクを作る際はミネラル成分を含まない純水が最適とされています。
ご家庭の水道から不純物を取り除いた浄水器の水は、純水に該当します。
また、浄水タイプのウォーターサーバーで使われる水も純水です。
しかし、宅配型のウォーターサーバーは、天然水を使用することが多くミネラルを含んでいるので注意が必要とされます。
浄水器もウォーターサーバーも純水なのに、なぜウォーターサーバーをおすすめするのか気になる方もいるのではないでしょうか。
それは、赤ちゃんのミルクを作る際の手間が少ないからです。
数時間おきにミルクを作る際に、水を沸かして最適な温度を作るのは面倒くさいです。
ウォーターサーバーならばいつでも一定の温度の水を使用できるものもあります。
他にも、内部を自動的にクリーンしてくれる機能や将来を考えた時も安全なチャイルドロック機能のついたものもあります。
子育てする方の目線にたって考えられている機能付きのウォーターサーバーが存在しているので浄水器よりも赤ちゃんのいるご家庭の方にはウォーターサーバーがおすすめです。
浄水器とウォーターサーバーのメリットを合わせた浄水型ウォーターサーバーも人気がある
先ほどちらっと出てきた、浄水型のウォーターサーバーについてご紹介します。
浄水型ウォーターサーバーは、2種類あります。
「直結型」と「補充型」です。
「直結型」は、分岐栓を取り付けることで水道とウォーターサーバーをつなげていくタイプです。
一方で、「補充型」はサーバー内のタンクに自分で水道水を注ぐタイプです。
皆さんがパッとイメージするウォーターサーバーは宅配型が多いのではないかと考えています。
「直結型」に関しては、取り付けの工事が必要になる場合もあります。
料金に関しても「補充型」よりも月額料金は高めです。
設置場所も水道付近でないとダメなので少し負担が大きくなる可能性があります。
「補充型」は自分で水道水を補充する手間がかかります。
工事は不要のため、賃貸でも利用しやすいです。
月額料金も「直結型」より安いです。
「直結型」と「補充型」にも、それぞれメリットとデメリットがあるので事前によく確認すべきです。
ここまで浄水型ウォーターサーバーについて説明しましたが、皆さんがパッとイメージするウォーターサーバーは宅配型が多いのではないかと考えています。
水を購入したり、ウォーターサーバー本体に取り付けるのに力が必要だったりと、宅配型のウォーターサーバーにはデメリットがありました。
それらのデメリットを浄水型だとおおむね解消することが可能です。
水の購入やボトルのストック場所、ボトル交換作業が浄水型は不要です。
特に、ボトル交換については重労働なため定期的に行えるか不安という方もいたのではないでしょうか。
ウォーターサーバーのなかでも、浄水型はボトル交換という手間を省くことができます。
これはとても魅力的なことだと思います。
ボトルではなく水道水を利用したものなので、水の使用量の制限もありません。
毎日水を購入するのは金銭的にも負担になってしまい困っている。
そんな方にとって、ウォーターサーバーの中でも浄水型はおすすめできます。
水道水を使用するのできれいでおいしい水をたっぷりと楽しめます。
においだけでなく味にこだわっているメーカーもあるので、浄水器よりも安心安全でおいしい水をご家庭で味わうことも可能です。
また、温水や冷水をいつでも使うことができます。
料理などで使うこともできますし、ほっと一息ついてお茶を飲もうと思った際も1から水を沸かす必要がないためすぐに用意することができます。
浄水器だと、こういった機能はありません。
うまく活用できればいくつもの手間を省くことにつながっていくと思います。
宅配型のウォーターサーバーの大きなデメリットであったボトル交換は免除になり、機能性は浄水器よりもよいのが浄水型ウォーターサーバーです。
そのため、浄水型ウォーターサーバーは人気があります。
ウォーターサーバーと浄水器の種類が多くてよくわからないという方には、どちらのメリットも兼ね備えている浄水型ウォーターサーバーを1度ご覧になってみるのもおすすめです。
浄水型ウォーターサーバーは浄水器とウォーターサーバーの良いとこ取り!
まさに、浄水器とウォーターサーバーのデメリットを解消し、良いとこどりしているのが浄水型ウォーターサーバーです。
重い水を運ぶといった重労働や手間は最小限で、水のきれいさだけでなく味や機能性にもこだわっています。
使う人の日常生活に合わせた機能を持つ浄水型のウオーターサーバーが存在するので、どんな方でも便利だと感じるウォーターサーバーが見つかることでしょう。
快適な生活を送ることを目指した場合、水は重要なポイントになってくるのではないかと考えています。
水がなければ生きていられないほど、私たちにとって水は生活と強いつながりを持っているからです。
一日で何度も向き合う水だからこそ、嫌なにおいがするといった些細な不満もストレスに感じるものです。
そのことを踏まえて、きれいでおいしくて手間も最小限な浄水型のウォーターサーバーは、魅力的なメリットがたくさんあることがわかります。
浄水型ウォーターサーバーと宅配型ウォーターサーバーはどちらがいい?
どちらのほうが絶対に良いとは言い切れませんが、ウォーターサーバーを使用した際になにを1番重視するのかによって変わってきます。
水の質や性能を重視するならば、宅配型のウォーターサーバーがおすすめです。
世界中の中でもきれいでおいしい水が厳選されているのに加え、業者のほうで厳しいチェックを受けて合格した水が使えるため確実に品質が良いからです。
一方で、きれいな水を好きな量自由に使うことを重視するならば、浄水型のウォーターサーバーをおすすめします。
水の成分を気にしない限り、浄水型でもおいしくてきれいな水が飲めるので十分な機能を備えているといえます。
手間やコストも宅配型よりかからないため、最高品質の水を求めていない方は浄水型がおすすめです。
どちらのウォーターサーバーが良いか悩んだ際は、自分は何を重視したいかを考えてみるとよいかもしれません。
ウォーターサーバーや浄水器は本当に必要?水道水をそのまま飲んでも問題ない
結論なくても問題ない、水道水を飲める
ただし、完璧なおいしい水を飲みたいなら、浄水器やウォーターサーバーがあると良い
ウォーターサーバーや浄水器は生活に必須のものではありません。
ですが、確実に生活を良くしてくれるものです。
日本の水道水は、政府に定められた基準が満たされているのでそのまま飲んでも体に害はありません。
建物の構造であったり、水の管理法によっては嫌なにおいが発生したり、おいしさが感じられないことがありますが、衛生面での問題点はないです。
ですが、衛生面に問題がなくても、1日の中で水は何度も使うので、嫌なことが少しでもあるとストレスがつのっていきます。
水道に行くたびに嫌な思いをするのは誰でも避けたいと思うはずです。
そうなると、もっとおいしくて安心安全な水が飲みたいと思う心理にだんだんなっていくのではないでしょうか。
そんな時に、役立つのが浄水器やウォーターサーバーです。
においやおいしさの悩みを解決できるだけでなく、料理や子育てを助けてくれる機能がついているなど便利さも得られます。
生活が快適になるだけでなく、気分よく1日過ごせます。
嫌な思いをしていた場面を、逆に快適さを感じる場面に変えることが可能です。
水にかける思いや願いが大きい人ほど、浄水器やウォーターサーバーの導入を考えることを推奨します。
思いや願いの例を挙げると、
- お年寄りや赤ちゃんでも安心して飲める水が使いたい
- 水道水を直接飲むことに抵抗がある
- 水を沸かす手間が省けたらいいのに
などです。
そんな思いや願いを持つ人に浄水器やウォーターサーバーをおすすめしたいです。
また、ちょっとのどが渇いたから水を飲もうと思った時、皆さんはどうしますか?
家にいることを想定したとき、躊躇なく水道水を飲める方には必要性はそこまでありませんが、そうでない人もかなりいると思います。
特に、都心部に住む方やアパート済みの方は水道水を直接飲むことに抵抗がありやすい傾向にあります。
政府が定めた基準があるとはいえ、それは最低限の基準であり、それだけではにおいなどが発生している場合もあります。
全体的にもっと水質の基準をあげ、厳しく取り締まることができればいいのですがそう簡単には変えられません。
水道の仕組み自体を変えなくてはいけないケースも出てくるので、かなり大がかりな仕事になります。
たとえ基準が変わっても、全国の水道事情が整うのには膨大な時間がかかるため現実的とは言えません。
水道水に対して少しでも不満や「こうだったらいいのにな」という思いがある方は、浄水器やウォーターサーバーを導入するのが手っ取り早い問題解決方法だと考えます。
いつでもすぐに完璧なおいしい水を飲むことができます。
日本の水道水は一生飲んでも害が出ない基準になっている
日本の水道水は、政府によって基準があると書きましたが具体的な基準を紹介します。
東京都水道局が提示していることの中に「あんぜん・あんしん水質指標」というものがあります。
水道水の品質を、安全・安心の観点から7項目について評価したもののことです。
- 水質基準適合率→厚生労働省に基づく「水道水質基準51項目」に適合することが求められる
- 残留塩素安全確保率→水道水の残留塩素濃度は、0.1mg/L以上であることが決まっている
- 放射性物質不検出率→3種の放射性物質「放射性ヨウ素131」「放射性セシウム134」「放射性セシウム137」が検出されないことを目指している
- 農薬類不検出率→「浄水」において、農薬類が検出されないことを目指している
- 総トリハロメタン目標達成率→「総トリハロメタン」の濃度が「水質基準値の50%以下」となることを目指している。
- 有害金属目標達成率→「カドミウム」「水銀」「セレン」「鉛」「ヒ素」「六価クロム」の6項目すべての濃度が、「水質基準値の50%以下」となることを目指している。
- 有害有機物目標達成率→「四塩化炭素」「1,4-ジオキサン」「シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン」「ジクロロメタン」「テトラクロロエチレン」「トリクロロエチレン」「ベンゼン」の7項目全ての濃度が「水質基準値の50%以下」となることを目指している。
以上が7項目の内容です。
令和3年次の調査では、都内131カ所にある給水栓において、7つの項目すべて100%達成しています。
都心であっても水道水のきれいさはしっかりと保たれていることがわかりました。
こうして、きれいな水が維持されているため、水道水を飲み続けても体に害が出ることはありません。
日本の水道水はカルキ臭や生ぬるさからおいしくないと言われることがある
水道水を飲んだ時、約半数の人が塩素臭さを感じています。
これがいわゆる「カルキ臭」です。
水を消毒した際に発生する匂いです。
体に大きな害はありませんが、嫌な臭いに感じることが多いので、水道水が安心安全か不安になるのだと考えられます。
また、当たり前ですが熱い夏の日に水道を出しても生ぬるい水しか出てこないという経験をしたことのある方はたくさんいるのではないでしょうか。
水を出し続ければ冷たくなりますが、常温の水は生ぬるく感じてあまりおいしいとは思えません。
水の水質に問題がなくとも、水道水をおいしいと感じるためには温度やおいしさが必要です。
味覚や嗅覚が優れている人にとっては、なおさら水道水をおいしいと感じにくいのかもしれません。
また、においや生ぬるさを感じると水道水が安全なのかに疑問を抱くことにつながってしまいます。
この水道水は本当に安全なのか気にしだしてしまうと、余計においしいとは思えなくなってしまうのです。
水道水はおいしい水研究会が定義した美味しい水の定義をほとんど満たしている
一般的なおいしい水は、「ミネラル、硬度、炭酸ガス、酸素を適度に備えた冷たい水」のことを示しています。
その定義を解明しようと厚生労働省によって発足したのが「おいしい水研究会」です。
昭和60年4月に「おいしい水研究会」が示したおいしい水の要件には、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、炭酸ガスなどを適度に含み、有機物や臭気はきわめて少ないことなどがあげられました。
水道水はこれらの水の定義をほとんど満たしているといえます。
水質や水温など様々な要素がバランスよく保たれているため「おいしい水」と呼ぶことが可能です。
自身の住む地域の水道水がおいしい水と呼べるのかについては、水道局のホームページなどで公開されている水質結果から確認していただけるので良ければ調べてみてください。
ほとんどの地域がおいしい水の要件を満たしていますが、季節によっては残留塩素の数値が高い場合もあります。
先入観はまずいと感じてしまう原因となるので、実際においしい水と呼べるのか調べてみて情報を得ることも大切だと考えます。
良い情報が知れれば、知る前よりも水道水をおいしく飲むことができるかもしれません。
まとめ
ここまで、ウォーターサーバーと浄水器を比較しながらメリットやデメリットを解説してきました。
最後に、簡単にまとめます。
ウォーターサーバーのメリット
- おいしくて、厳選された水を飲むことができる。
- 生活をより快適にしてくれる機能を持った種類やデザインが豊富にある
- ストックしている水は、緊急時に役立てられる
- 赤ちゃんやお年寄りにも優しい水が使用できる *例外もある(浄水型)
浄水器のメリット
- ランニングコストが安い
- いつでも好きな量のきれいな水が使える
日常に必須のものではありませんが、これらのメリットがあるため、ウオーターサーバーや浄水器を導入すると快適な日常生活の実現に近づくことが可能です。
日本の水道水は基本的に「おいしい水」の定義に当てはまっているものの、カルキ臭や生ぬるさによっておいしく感じられていない現象がおきています。
1日に何度も水を使うので、水がおいしく感じられないことはかなりのストレスになってしまいやすいです。
浄水器やウォーターサーバーを導入することで、安心安全なことを実感でき、さらに便利なので生活も楽になると思います。
どちらも魅力的なメリットがあります。
一方でデメリットとしては、
- 初期費用は浄水器のほうが高いけれど、ランニングコストはウォーターサーバーの方が高い→現在の生活に加えて金銭的負担が発生する
- 定期的なメンテナンスが必要
- ボトルの保管場所や本体の設置場所を確保しなくてはならない(宅配型ウォーターサーバー)
などがあげられました。
デメリットと言っても、種類やメーカーを吟味すればあまり気にならないのではないかと思います。
もし導入を考えている際は、浄水器やウォーターサーバーに自身が1番求めていることを基準に考えるとよいかも知れません。
現在は、生活に違和感なくなじむような工夫が詰め込まれたものがたくさんありますので、ぜひ自身の生活を豊かにしてくれる浄水器やウォーターサーバーを探してみてください。
ここまで浄水器とウォーターサーバーのメリットとデメリットを挙げてきましたが、それぞれに良し悪しがあることが判明しました。
一概にどちらが良いと断言することは難しいです。
導入することを考えているけど選べないという方は、浄水型ウォーターサーバーをぜひチェックしてみてください。
浄水型ウォーターサーバーはウォーターサーバーと浄水器の両方の良いところ取りしたもののことです。
おいしくて安全な水が飲めるのに加えて、ウォーターサーバーだけれど水道水を使うのでボトル交換の手間が不要です。
なので、女性やお年寄りの方でも使いやすいと考えます。
他にも良いところがいっぱいあります。
浄水器やウオーターサーバーは、本当に何にしようか迷ってしまうほど種類があります。
ですが、それは言い換えると選択肢の幅が広いということです。
なのできっと、自分にぴったりのものに出会えると思います。
今回の記事が、参考になればうれしいです。